Upscalerで画像を拡大(前編)

AIアルゴリズムにより小さな画像の解像度を上げる。

Ubuntu(Linux)に「Upscaler」をインストール

今回はLinuxのアプリを使用します。「Flatpak」というユニバーサルパッケージを使用します

Flatpakの動作環境を準備する

$ sudo apt install flatpak gnome-software-plugin-flatpak

「Flatpak」をインストールします。続けて…

$ sudo flatpak remote-add --if-not-exists flathub https://flathub.org/repo/flathub.flatpakrepo

アプリをインストールできるように「Flathub」のリポジトリを登録します。

再起動します。

Upscalerをインストール

$ sudo flatpak install flathub io.gitlab.theevilskeleton.Upscaler

を実行。質問には2回ほど「y」を入力してインストールを完了します。

画像を準備する

お気に入りのレトロ画像ではありますが、残念ながら解像度が低くアップスケールを試みるべく画像をピックアップしました。主に2000年代頃にインターネットより取得収集したものと思われます。検証に使用してみようと思います。

アップスケールする画像の準備

作業の流れ

「Upscaler」はシンプルなアプリなので起動してイメージのタイプを「Photo」か「Digital Art」から選択。解像度を「2x」「3x」「4x」から選択して「Upscale」のボタンを押すだけです。

「Upscaler」を起動した画面

起動します。

アップスケールする画像の入力。設定は「Digital Art」で倍率は4倍。

イメージのタイプとスケールを選択して「Upscale」をクリックしてスタート

アップスケール完了画面。

「Completed」で完了。

アップスケール処理した画像との比較

画像が明瞭になりつつも、ある種の味わいが…いいんじゃないか。

アップスケール作業過程の画面

用意した画像から「Digital Art」モードに適していそうな画像を気分で選択して作業を継続。

アップスケール作業の完了とその画面

ひとまずアップスケール作業を終える。

作業の検証

全て「Type of Images」を「Digital Art」で「Image Scale」を「x4」で行いました。

アップスケール元画像1
元画像
アップスケール元画像1を4倍にアップスケール
DigitalArtモード4倍

あまり変わらなかったか…というか元もそれほどボヤけていないので当たり前ともいえる。シャープさは増したと評価。

アップスケール元画像2
元画像
アップスケール元画像2を4倍にアップスケール
DigitalArtモード4倍

チラシ画像からロゴ部分を切り取ったが解像度が低くなりすぎて適度な大きさに広げるとボヤボヤ…実はこれをきっかけに「Upscale」を試してみることになった。アップスケールにより改善された印象。

アップスケール元画像3
元画像
アップスケール元画像3を4倍にアップスケール
DigitalArtモード4倍

ノイズが消えてスッキリとしつつも細かなディティールも消えてノッペリとした印象もある。

アップスケール元画像4
元画像
アップスケール元画像4を4倍にアップスケール
DigitalArtモード4倍

先に示した「不二家ロゴ」のような画像と共通する印象で、シンプルな構成のグラフィックはクッキリと明瞭になる印象。効果が高いように思われる。

アップスケール元画像5
元画像
アップスケール元画像5を4倍にアップスケール
DigitalArtモード4倍

画像はクッキリとなったが「ミルキーはママの味」や「おばあさんにミルキーをとどけるの」などの文字部分は読みにくくなった感もある。(潰れた感じ)あとの文字は元から読めないかな

昔のペコちゃん、ちょっと怖いです。

後編に続く・・