コンピュートヒストリー
1970年代
20世紀編 1970年代
タイムライン
1970年
ライフゲームにより40年代に発見された概念であるセル・オートマトンが再度注目される。
1970年
IBMのエドガー・フランク・コッド、今日、最も広く用いられているデータベースであるリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)の基盤となる表データを関係で管理する「関係モデル」を発明。
1971年
APANET上に最初のワーム「クリーパー」が出現する。
1971年
IBM、最初の「フロッピーディスク」を発売。ワードプロセッシング用に使われた。
1971年
「開かれたネットワーク」の概念の提唱「ARPANET」の拡大。
1972年
ベル研究所のデニス・リッチー、汎用プログラミング言語「C programming language(C言語)」を開発。
1972年
アラン・ケイ、理想のパーソナルコンピュータ「Dynabook」構想を説く。
1972年
シーモア・クレイ、スーパーコンピュータ製造企業「クレイ・リサーチ」を設立。(2019 ヒューレット・パッカード・エンタープライズが買収)
1972年
インテル、最初の8ビットCPU「Inel 8008」を発表。
1972年
マグナボックス、世界初の家庭用ゲーム機「オデッセイ」を発売。
1972年
アタリ、卓球をテーマにしたビデオゲーム「PONG(ポン)」を発表。世界初の商業的成功を収める。
1973年
モトローラのマーティン・クーパーが世界初の携帯電話による通話を実現。電話先はベル研究所だった。
1973年
ワング研究所、オールインワンミニコンピュータ「Wang 2200」を発売。
1974年
プロトコル「TCP/IP」の開発が始まる。
1974年
IBM、初のリレーショナルデータベース(RDBMS)を搭載したコンピュータ「System R」を開発。
※ RDBMSのデータの取得や操作を行うための言語(クエリ言語)として後に標準となる「SQL」を最初に実装したシステムでもあった。
※ 「SQL」は「Structured Query Language(構造化クエリ言語)」の略であるが、標準化(1986~)の際に略語ではなくなっている。
1974年
インテル、8ビットCPU「8080」を発表。
1974年
ゲイリー・キルドール、ソフトウェア会社「デジタルリサーチ」を設立。(1991 ノベルに吸収合併)
※ 「CP/M」や「DR-DOS」といったOSを開発した。
1974年
MITS、世界初ともいわれるパーソナルなコンピュータ「Altair 8800」を発売。


最初期のバーソナルコンピュータ
1974年12月発売。CPUは「Intel 8080(2Mhz)」だった。名前の由来は「スタートレック」に登場するアルタイル星人だという。
マイクロソフト設立へ・・
「ポピュラーエレクトロニクス」1975年1月号に掲載された「Altair 8800」に関する記事を読んだビル・ゲイツとポール・アレンはソフトウェア会社「Micro-Soft」を設立。最初の製品となるプログラミング言語「Basic」のインタプリタ「Altair Basic」を開発して販売した。
1975年
モステクノロジー、8ビットCPU「MOS 6502」を発表。
1975年
クレイ・リサーチ、最初の汎用スーパーコンピューター「CRAY-1」を開発。
※ 翌年の1976年、最初の量産3台が「ローレンス・リバモア国立研究所」「ロスアラモス国立研究所」「アメリカ大気研究センター」に納入された。本体(790万ドル)ストレージ(100万ドル)だったという。
※ 処理速度(設計理論値160MIPS)をパソコンのCPUと単純に見比べてみると、1993年に発売された「Intel Pentium-90MHz」(150MIPS)が同じぐらいだった。
※ 1946年の最初の実用コンピュータ「ENIAC」は0.005MIPSとのことだった。(1秒間に5000回の加算処理が出来る…が、現代のような回路構造ではなくすべての演算を加算処理で行うため1回の効率も悪い。)
1976年
アップルコンピューター・カンパニー(現:アップル)、「Apple I」を発売。
1976年
ザイログ、8ビットCPU「Z80」を発表。
1976年
フェアチャイルドセミコンダクター、世界初のROMカートリッジを搭載した家庭用ゲーム機「フェアチャイルド・チャンネルF」を発売。
1977年
アップルコンピュータ(現:アップル)、ホームコンピュータ「Apple II」を発売。
1977年
タンディ・コーポレーション、マイコン「TRS-80」を発売。
1977年
アタリ、家庭用ゲーム機「Atari 2600」を発売。
1977年
ローランド、「Intel 8080」を搭載したシンセサイザー用デジタルシーケンサー「MC-8」を発売。
1978年
インテル、「x86アーキテクチャ」の源流となる最初の16ビットCPU「Intel 8086」を発表。
1978年
タイトー、歴史的傑作ビデオゲーム「スペースインベーダー」をリリース。社会現象を起こす。
1978年
マグナボックス、世界初の家庭用LD(レーザーディスク)プレーヤー「VH-8000」を発売。
※ 最初に市場に登場した光(光学)ディスク。
※ レーザーディスクに記録されているデータはデジタルデータではなく一般的なVHSビデオテープやカセットテープと同じアナログデータです。ただしVHSビデオテープやカセットテープなどもデジタルデータを記録するために用いられます。
1979年
インテル、「Intel 8086」の低価格版16ビットCPU「Intel 8088」を発表。(1981 「IBM PC」に採用される)
1979年
NEC、8ビットパソコン「PC-8001」を発表。(1979/09 出荷開始)
1979年
モトローラ、16ビットMPU「Motorola 68000(MC68000)」を発表。
※ 「MPU」はインテルのいうところの「CPU」と同じ意味で厳密にいうとより正しい言い方となる。
※ 内部の設計は32ビットで統一されているため32ビットMPU(CPU)とされている場合もある。
※ 「Macintosh」「Amiga」「X68000」などに搭載された。
1979年
ビジコープ、世界初のパソコン向け表計算ソフト「VisiCalc(ビジカルク)」を発売。
※ 「Apple II」用の表計算ソフトとしてリリースされ企業がパソコンを導入する契機となる。アップルのいうところの「1970年代のパーソナルコンピュータ革命に火をつけ…」の立役者的ソフトウェアとなるのだろうか
1979年
オラクル、世界初の商用RDBMS(関係データベース管理システム)である「Oracle V2」をリリース。
1979年
コンピュサーブ・インタラクティブ(1997 AOLとワールドコムが買収)、商用オンラインサービス(パソコン通信)を開始。(2009/06 サービス終了)
1979年
福島邦彦、「ネオコグニトロン」(畳み込みニューラルネットワーク)を提唱。












