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コンピュートヒストリー
1970年代

20世紀編 1970年代

タイムライン


1970年から1979年

1970年

ライフゲームにより40年代に発見された概念であるセル・オートマトンが再度注目される。


1970年から1979年

1970年

IBMのエドガー・フランク・コッド、今日、最も広く用いられているデータベースであるリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)の基盤となる表データを関係で管理する「関係モデル」を発明。


1970年から1979年

1971年

APANET上に最初のワーム「クリーパー」が出現する。


1970年から1979年

1971年

IBM、最初の「フロッピーディスク」を発売。ワードプロセッシング用に使われた。


1970年から1979年

1971年

世界初のパーソナルコンピュータともいわれる「KENBAK-1」が発売される。

世界初ともいわれるパーソナルコンピュータ KENBAK-1
KENBAK-1

幻のようなコンピュータ

世界初のPC「KENBAK-1」を製作したジョン・ブランケンベイカーは「マイクロプロセッサは使っておらず、すべて自宅のガレージで作った」と語った。1973年までに製造された「KENBAK-1」の総数は50台という幻のような存在でもある。


1970年から1979年

1971年

最初のアーケード式ビデオゲーム「コンピュータースペース」が発売される。

コンピュータースペース
コンピュータースペース

有機的なフォルム

筐体のデザインが目を引く。商業的には振るわなかったという。「スペースウォー!」に影響を受けたノーラン・ブッシュネル(アタリ創業者)が制作してナッチング・アソシエーツから発売された。


1970年から1979年

1971年

インテル、世界初の民生用マイクロプロセッサ。4ビットCPU「Intel 4004」を発売。

Busicom PF-141
Busicom PF-141

日本のビジコン社との協同開発

ビジコン社はソフトウェアで個別の仕様に対応する新しい構造の電卓を計画し半導体技術を持っていたインテルに構想を打診し技術者(嶋正利)を派遣した。その後、完成した「Intel 4004」(MCS-4 MicroComputerSet)を搭載したプリンタ付き電子式卓上計算機「Busicom PF-141」を発売した。


1970年から1979年

1971年

「開かれたネットワーク」の概念の提唱「ARPANET」の拡大。


1970年から1979年

1972年

ベル研究所のデニス・リッチー、汎用プログラミング言語「C programming language(C言語)」を開発。


1970年から1979年

1972年

アラン・ケイ、理想のパーソナルコンピュータ「Dynabook」構想を説く。


1970年から1979年

1972年

シーモア・クレイ、スーパーコンピュータ製造企業「クレイ・リサーチ」を設立。(2019 ヒューレット・パッカード・エンタープライズが買収)


1970年から1979年

1972年

インテル、最初の8ビットCPU「Inel 8008」を発表。


1970年から1979年

1972年

マグナボックス、世界初の家庭用ゲーム機「オデッセイ」を発売。


1970年から1979年

1972年

アタリ、卓球をテーマにしたビデオゲーム「PONG(ポン)」を発表。世界初の商業的成功を収める。


1970年から1979年

1973年

パロアルト研究所、マウスによるウインドウ操作(GUI)を導入した最初のコンピュータとなる「Xerox Alto」を開発。

Xerox Alto
Xerox Alto

いわゆる伝説のマシン

画面上にグラフィックを表示してマウスで操作することによって、直感的な操作が可能なビットマップ式のGUIの実現により後世のコンピューティングに多大なる影響を与えることとなった。


1970年から1979年

1973年

モトローラのマーティン・クーパーが世界初の携帯電話による通話を実現。電話先はベル研究所だった。


1970年から1979年

1973年

ワング研究所、オールインワンミニコンピュータ「Wang 2200」を発売。


1970年から1979年

1974年

プロトコル「TCP/IP」の開発が始まる。


1970年から1979年

1974年

IBM、初のリレーショナルデータベース(RDBMS)を搭載したコンピュータ「System R」を開発。

※ RDBMSのデータの取得や操作を行うための言語(クエリ言語)として後に標準となる「SQL」を最初に実装したシステムでもあった。

※ 「SQL」は「Structured Query Language(構造化クエリ言語)」の略であるが、標準化(1986~)の際に略語ではなくなっている。


1970年から1979年

1974年

インテル、8ビットCPU「8080」を発表。


1970年から1979年

1974年

ゲイリー・キルドール、ソフトウェア会社「デジタルリサーチ」を設立。(1991 ノベルに吸収合併)

※ 「CP/M」や「DR-DOS」といったOSを開発した。


1970年から1979年

1974年

MITS、世界初ともいわれるパーソナルなコンピュータ「Altair 8800」を発売。

最初期のパーソナルコンピュータ「Altair 8800」
MITS Altair 8800
ADM-3A キーボード入力とビデオ出力のターミナル
ADM-3A(キーボード入力とビデオ出力に使われた。)

最初期のバーソナルコンピュータ

1974年12月発売。CPUは「Intel 8080(2Mhz)」だった。名前の由来は「スタートレック」に登場するアルタイル星人だという。

マイクロソフト設立へ・・

「ポピュラーエレクトロニクス」1975年1月号に掲載された「Altair 8800」に関する記事を読んだビル・ゲイツとポール・アレンはソフトウェア会社「Micro-Soft」を設立。最初の製品となるプログラミング言語「Basic」のインタプリタ「Altair Basic」を開発して販売した。


1970年から1979年

1975年

モステクノロジー、8ビットCPU「MOS 6502」を発表。


1970年から1979年

1975年

クレイ・リサーチ、最初の汎用スーパーコンピューター「CRAY-1」を開発。

※ 翌年の1976年、最初の量産3台が「ローレンス・リバモア国立研究所」「ロスアラモス国立研究所」「アメリカ大気研究センター」に納入された。本体(790万ドル)ストレージ(100万ドル)だったという。

※ 処理速度(設計理論値160MIPS)をパソコンのCPUと単純に見比べてみると、1993年に発売された「Intel Pentium-90MHz」(150MIPS)が同じぐらいだった。

※ 1946年の最初の実用コンピュータ「ENIAC」は0.005MIPSとのことだった。(1秒間に5000回の加算処理が出来る…が、現代のような回路構造ではなくすべての演算を加算処理で行うため1回の効率も悪い。)


1970年から1979年

1976年

アップルコンピューター・カンパニー(現:アップル)、「Apple I」を発売。


1970年から1979年

1976年

ザイログ、8ビットCPU「Z80」を発表。


1970年から1979年

1976年

フェアチャイルドセミコンダクター、世界初のROMカートリッジを搭載した家庭用ゲーム機「フェアチャイルド・チャンネルF」を発売。


1970年から1979年

1976年

マイケル・シュレイヤー「Altair 8800」用に初のワードプロセッサーのプログラムを書きあげる。「ELECTRIC PENCIL」と名づける。

マイケル・シュレイヤーとエレクトリック・ペンシル
マイケル・シュレイヤーとエレクトリック・ペンシル

大評判となる

さまざまな機種のホビイストからも注文が殺到した。それ以前に立ち上げたユーティリティソフトなどを開発する会社は繁盛したようだが、あまり事業には興味がなかったようだ


1970年から1979年

1977年

アップルコンピュータ(現:アップル)、ホームコンピュータ「Apple II」を発売。


1970年から1979年

1977年

タンディ・コーポレーション、マイコン「TRS-80」を発売。


1970年から1979年

1977年

アタリ、家庭用ゲーム機「Atari 2600」を発売。


1970年から1979年

1977年

コモドール、マイコン「PET 2001」を発売。(日本は1978 発売)

マイケル・シュレイヤーとエレクトリック・ペンシル
Commodore PET 2001

最初のオールインワンマイコン(パソコン)

1997年10月発売。内臓モノクロディスプレイとデータ記録用カセットテープレコーダーを装備。キーボードはかなり小さくなってしまっているようだ。CPUは「MOS 6502(1MHz)」でメモリは最大32KBだった。


1970年から1979年

1977年

ローランド、「Intel 8080」を搭載したシンセサイザー用デジタルシーケンサー「MC-8」を発売。


1970年から1979年

1978年

インテル、「x86アーキテクチャ」の源流となる最初の16ビットCPU「Intel 8086」を発表。


1970年から1979年

1978年

タイトー、歴史的傑作ビデオゲーム「スペースインベーダー」をリリース。社会現象を起こす。


1970年から1979年

1978年

東芝、初の日本語ワードプロセッサー「JW-10」を発表。(1979 出荷開始)

初の日本語ワープロ「JW-10」
東芝 JW-10

価格は630万円

仮名で打って漢字で印字する。「JW-10」は10メガバイトの磁気ディスクと24ドットのシリアルプリンタを搭載していた。


1970年から1979年

1978年

マグナボックス、世界初の家庭用LD(レーザーディスク)プレーヤー「VH-8000」を発売。

※ 最初に市場に登場した光(光学)ディスク。

※ レーザーディスクに記録されているデータはデジタルデータではなく一般的なVHSビデオテープやカセットテープと同じアナログデータです。ただしVHSビデオテープやカセットテープなどもデジタルデータを記録するために用いられます。


1970年から1979年

1979年

インテル、「Intel 8086」の低価格版16ビットCPU「Intel 8088」を発表。(1981 「IBM PC」に採用される)


1970年から1979年

1979年

NEC、8ビットパソコン「PC-8001」を発表。(1979/09 出荷開始)


1970年から1979年

1979年

モトローラ、16ビットMPU「Motorola 68000(MC68000)」を発表。

※ 「MPU」はインテルのいうところの「CPU」と同じ意味で厳密にいうとより正しい言い方となる。

※ 内部の設計は32ビットで統一されているため32ビットMPU(CPU)とされている場合もある。

※ 「Macintosh」「Amiga」「X68000」などに搭載された。


1970年から1979年

1979年

ビジコープ、世界初のパソコン向け表計算ソフト「VisiCalc(ビジカルク)」を発売。

※ 「Apple II」用の表計算ソフトとしてリリースされ企業がパソコンを導入する契機となる。アップルのいうところの「1970年代のパーソナルコンピュータ革命に火をつけ…」の立役者的ソフトウェアとなるのだろうか


1970年から1979年

1979年

オラクル、世界初の商用RDBMS(関係データベース管理システム)である「Oracle V2」をリリース。


1970年から1979年

1979年

コンピュサーブ・インタラクティブ(1997 AOLとワールドコムが買収)、商用オンラインサービス(パソコン通信)を開始。(2009/06 サービス終了)


1970年から1979年

1979年

福島邦彦、「ネオコグニトロン」(畳み込みニューラルネットワーク)を提唱。